第63回 マツタケ人工栽培究極の会 令和6年11月16日の記録
集合写真
降水確率40%の京都北山
本日の参加者は、
Dr.大島、近藤さん、Dr.高瀬、田中さん、野村、濱崎さん、藤田利幸さん、藤田博美さん、吉原さん でした。
集合写真では、田中さんがカメラマンで写っていません。
藤田利幸さんは、ドラム缶の孔を塞ぐために下山して
溶接作業のため写っていません。
舞茸の栽培に挑戦です。
ドラム缶に、
広葉樹(栗/楢)のホダ木を20cmに切り揃えて、4段に並べます。
ホダ木の断面に、マイタケを植菌する穴を’ほいで'(開けて)
穴の面を下にします。
これを、釜茹でにして
68%エチルアルコールで消毒します。
植菌は次回12月21日(土)で、
来年9月に収穫の運びです。
一般に、腐生菌と菌根菌は、日本では各5000種(合計1万種)あるそうです。
シイタケやシメジやマイタケは腐生菌で、
腐生菌は人工栽培の方法が確立されていて、コンタミの排除
/オートクレーブ(autoclave)等の滅菌処理をして、
培地に植菌したら、適正培地なら、比較的容易に栽培可能です。
それに比べマツタケやトリュフなどの菌根菌の人工栽培が
難しい理由がいくつかあると思いますが、そのパラメーターは、
そないに仰山あるハズがないと思って、皆、チャレンジしています。
ハナシ変わって、世の中に甘柿と渋柿があります。
これに、完全と不完全の要素が加わると、メンデルの法則の如く、
完全甘柿Aa・不完全甘柿Ab・不完全渋柿Ba・完全渋柿Bb
の4種類に分類可能で、
完全甘柿は初めから甘く、不完全甘柿は熟してから甘くなる。
不完全渋柿はさわし柿にすると甘くなるが、
完全渋柿はさわしても渋が抜けない。以下同様に、
世の中に、好気性菌と嫌気性菌とがあって、
好気性・嫌気性の2元論で語られることが多いですが、
好気性に近い嫌気性菌や嫌気性に近い好気性菌があると思います。
卵生と胎生の中間で卵胎生(マムシ)があったり、
哺乳類と鳥類の要素を持つカモノハシがいるが如く
きっと、同様に菌根菌と腐生菌の関係も、2元ですが、どちらかに寄ったモノがあるハズです。
バカマツタケや大黒ホンシメジは、
腐生菌に近い菌根菌なのでしょう。
僕の予想ですが、恐らく、松の木は発芽した時から、マツタケ菌に感染していて、
時計仕掛けの様に、15年から20年の時を経て、マツタケが成るのです。
舞茸なら、ホダ木に菌が充満して、子実体が発生する迄10ケ月要ります。
マイタケの植菌は次回12月21日(土)で、
来年9月に収穫の運びです。
閏年の前年は、6月22日が夏至で12月22日が冬至ですが、
翌年が閏年でない場合には、
6月21日が夏至で12月21日が冬至です。
つまり、令和6年の12月21日は冬至です。
北半球では、針葉樹の伐採に最良の日が、
冬至です。
さて、こんな事を知っている人は1人/100人中(1%)もいないと思いますが、
人生で役に立つ事はありません。(キッパリ)
曇天乍ら、14:00過ぎに下山する迄
降らずに例会を終えました。
吉原さんが材料を調達して呉れました。
ありがとうございます。
次回は、いよいよ釜茹でと植菌です。
舞茸は、タンパク質分解酵素が豊富で、味が良いので
肉のタレと舞茸と肉を袋に入れて、揉んで、
それから肉を焼くと、大変柔らかくなります。