野村様より数度の疑問がアップされていますので、マツタケ菌糸の生態について解説図を掲載します。なお、本図は「マツタケ栽培の実際」富永保人・米山 穰氏の共著版からの転写です。
昭和53年発行ですので新規発見があるとは思いますが、生態の原型ととらえています。
1世紀の壁を打ち破れ
野村様より数度の疑問がアップされていますので、マツタケ菌糸の生態について解説図を掲載します。なお、本図は「マツタケ栽培の実際」富永保人・米山 穰氏の共著版からの転写です。
昭和53年発行ですので新規発見があるとは思いますが、生態の原型ととらえています。
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吉原さん有難うございます。
生理的ヘテロタリズム
接合する2個体間に形態的区別がなく、生理的に異なっている場合である。一対の不和合因子A1A2による二極性と、二対の不和合因子A1A2、B1B2による四極性とがある。(5)二極性生理的ヘテロタリズム 一対の不和合因子は減数分裂のときに分離するので、各個体はA1型かA2型かどちらかの交配型に属し、不和合因子の異なる個体の体細胞間で接合がおこる。コウボキン類やクロボキン類でみられる。担子菌類の多くは、二極性よりもむしろ、次にあげる四極性である。(6)四極性生理的ヘテロタリズム 不和合因子であるB1B2は、A1A2とは別の相同染色体上にあるため、減数分裂の結果として4種の組合せができ、交配型はA1B1、A1B2、A2B1、A2B2の四つとなる。しかし、接合は共通因子が一つもない組合せ、A1B1とA2B2の間、およびA1B2とA2B1の間でおこる。交配型は基本的にはこの四つであるが、不和合因子は、しばしば染色体上における「座」に変化がおき、異なる対立形質を生ずる。たとえば、A1A2のほかに少数のA3A4ができるなどである。こうして代を重ねるとAnまでできることになり、B因子の場合もこれに似た様式となる。したがって、交配型は非常に多様化しているといえる。[寺川博典]
僕は、視覚的・図式的でないと、理解できないです。
大体、わかりました。
大体、種子植物とは違うということが、理解できました。
詳細を説明していただき,私も理解が深まりました.でも,疑問がさらに生じてきました.実は,代謝マップも同じなのですが,物質の変化だけを追っかけていると代謝マップも,マツタケの一生も図式化できるんですが,生物は環境を敏感に感じ,細胞内の代謝そのものを変化(コントロール)させることができます.でも,そのような環境変化の動態が代謝マップでは表現できていないと思います.何を言いたいのか,ですが,次のようなことは考えられませんか?ある種の微生物は,好気条件下では丸い細胞で増殖しますが,嫌気条件下では紐状に増殖するというのはよく知られています.形態は変化してますので,分かりやすい例です.でも,実際に細胞内での出来事についてはほとんど研究されていません.細胞の形態が変わるということは,細胞内でのできごと(酵素反応でしょうか)が異なっているということも考えられます.マツタケは地下20cmほどのところで生育しているので,好気条件とは言えない環境かと.さすれば,地上(好気条件下)で生育させているマツタケ菌をそのまま地下に移植しても,細胞内の代謝が異なるので,生育しにくいと思えませんか?そのあたりのご意見を伺えれば幸いです.