第27回マツタケ人工栽培究極の会  令和2年11月21日の記録

第27回マツタケ人工栽培究極の会   活動報告です。

開催日:2020年11月21日(土)

参加者:田中康一、野村龍司、藤田利幸、藤田博美、小川清、植野洋志、大島敏久、関谷次郎、小松陽三の全9名

作業内容:人工栽培用アカマツの掘り取りと仮植え

マツタケ人工栽培のため、赤松をマツタケ山から10本掘り取り仮移設を行いました。

その赤松は、藤田博美様が18年前に播種したものです。

今や、京都府森林技術センター所有のマツタケ山の山奥に稚々しく密生していました。

1シーズンで150本獲れたシロ

その一部の10本をスコップで掘り起こし、運搬用の鞄に入れ、

その辺りの赤土の一部も一緒にふもとの軽トラックまで運び下ろしました。

作業が終わったのは午後2時10分でした。

そこから仮移植の場所まで軽トラ2台と乗用車3台に分乗して移動しました。

小川さんの移植地(南禅寺、野村別邸横の育成用バックヤード:1000坪)に着いたのは4時半。

薄暗闇で三日月が山陰に見える頃でした。

小川さんが、あらかじめ用意してくれたマサ土2立方を入れた6畳ほどの土地に

運搬してきた赤松10本を移植しました。十分に水をやりました。

山の赤土は、小川さん所有の赤松の根に周りに入れました。

翌日からは、小川さんにより琵琶湖の水を毎日、移植した赤松に散水して頂けます。

また、竹は便利で色々使えるということで堀を80cm 程の深さにした竹の育成場です。

第27回の活動の当日は11月3連休の初日で、GoToキャンペーンとも相まって、

マツタケ山から京都市街地までの山道も渋滞しました。

また、町中から永観堂、野村別邸までも観光客で密の状態で非常に時間が掛かってしまいました。

働く山の男たちの背中は今日もカッコよかったです。

参加者の皆様、お疲れさまでした !!

(記 小松陽三)

 

第27回マツタケ人工栽培究極の会  令和2年11月21日の記録」への6件のフィードバック

  1. マツタケ菌の感染経路を2WAYS、仮説として挙げます。

    ①既にマツタケ菌糸が充満しているマツの細根(シロ或いは菌根)から、
    感染していないマツの細根に「手渡し」のように接触して、
    マツタケ菌が未感染のマツの若木の細根に地中で接触感染する。

    ②マツぼっくり(傘)の中のマツの実が、松傘から飛ぶのは、
    丁度マツタケの胞子が飛ぶのと同じ時期です。
    発芽前のマツの実に、マツタケの胞子が接触感染する。

    僕の想像では

    コロナウィルスが、人間(やミンク)にしか、感染しないように
    (デンマークでは、ミンクに感染する事が分かって、ミンクが1500万頭殺処分された/
     米ユタ州・ウィスコンシン州で、ミンクがコロナウィルスに患って大量死した/
     米農務省によると、ミンクが新型コロナに感染した例はオランダやスペインでも確認されている/)
    つまり、人間(ミンク)の細胞にコロナウィルスに感作する受容体receptorがあるように、
    マツには、マツタケ菌に感作する受容体があると推理可能です。
    マツの細根や、種子に(種子の胚芽や羽根に)
    マツタケ菌やマツタケ胞子に感作する受容体があるのです。
    (基質特異性:key & lock:鍵と錠の関係)
    コロナウィルスに感作する人間(ミンク)の細胞は、
    喉・鼻粘膜だったり、肺胞だったりです。
    マツタケ胞子やマツタケ菌に感作するマツの細胞は、
    環状除皮により露出した形成層は菌根ができるので感作するはずですが、
    最も感作し易い部分は、伸びつつある細根の先端//
    および種子(マツの実)の胚芽です。//

    この想像は、多分当たっている。

    以前から、マツタケ菌糸を、マツの根に巻き付けたり
    マツタケ胞子を、50ppm酪酸に溶かして撒いたりしましたが、
    上の①,②の仮説がONLY2WAYSの経路なら、これまでやってきた方法では、
    マツタケのシロが、できないという結論になりませんか?

    トリュフの人工栽培は、感染木の林間に若木を植えて、若木に感染させる=上記①の経路です。
    恐らく、腐生菌とは異なり、「シュウ酸アルミニウム」やその他の
    土中ミネラルは触媒として、共生反応を媒介するのでしょう。
    太田明博士の論文では、「マツタケの胞子を-20℃で春迄保存して
    松に感染させる方法がもっと試されても良い」と書かれています。

    僕の提案です。
    25℃恒温器で培養されたマツタケ菌のシャーレに、
    Na以外のミネラル(栄養塩:葉緑素の核となるMgは必須)をいくつかと松ヤニを加え
    25℃の恒温状態のまま松の種子を撒いて、発芽発根させて、
    その苗を、マサ土に植えたら、如何かと考えます。
    はっきり申し上げて、5年では、マツタケが出来ません。
    最低でも、15年かかりますが、実験室で、育苗が出来て、
    装置も安価です。
    細根とマツタケ菌糸が絡まって、光合成生成物が根に降りてきて、
    それを、マツタケ菌糸がもらって、
    マツタケ菌から、窒素化合物などを、松の根に与えて、共生が成立し、
    HN(ハルティヒネット)になって初めて、
    コンタミ(雑菌)に対抗する強(したたか)さを身につけるの(=シロができるの)です。

    出来た
    一山で、マツタケ年収1億円ほど有れば、マツタケのオフシーズンは、
    山の整備だけを、数回/年やればよい、
    昔、相撲取りを詠んだ川柳で
    一年を二十日で暮らすいい男//   
    というのがありました。(現在は90日)
    これが夢ではありません。
    マツタケ山に鉄条網つきのフェンスを巡らして、
    警備員を配置しないとあきません。

  2. シャーレでマツタケの胞子と松の種子を発芽発根させ
    育苗する方法もありかと思います。
     今年は、マツタケが不作でした。今年のような気候、気温で
    あってもマツタケの子実体ができる方法も考えることも重要だと
    おもいますが。
      小松陽三

  3. 吉村先生が、ゼロからアカマツ林を復活させて11年でマツタケか数本なったというのは丁寧に環境整備すれば京都の北山で復活できるという証明ですね。
    その時間を早める方法を考えたいと自然に思ってしまいます。
    アカマツの気持ちになって考えるのか、
    マツタケ菌の気持ちになって考えるのか。。
    自然界の飴と鞭をうまく再現してあげればという妄想に浸ってしまいます。

    勝手な思いですが、私は体が疲れた時などに低周波治療器を使って体の不調を正常化することがよくあります。細胞の活性化という点で電気パルスは有効であるということは自ら体感するところです。
    では、植物にはどうなのか、菌類にはどうなのか、
    個人的にとても興味のあるところです。

    博美さんからお聞きしたところだとシイタケの栽培地に落雷すると生産量が増えるということがあるようなので活性はあるということですね。原因は不明なので、電気パルス自体の影響か磁場の影響か、活性か阻害要因がなくなったのかわかりませんが。。

    小松さんも子実体形成と電気信号という観点から子実体形成時の土壌の酸化還元電位の変化について研究があれば知りたいとのことです。

    現在進めていることと+αで具体的に進めていきたいと考えています!!

  4. 金曜日の晩と土曜日の朝にやっている「チコちゃんに叱られる」で、先週は、「なぜマツタケは穫れなくなったのか?」という疑問が出され、チコちゃんの答えは「プロパンガスが普及したから~」でした。
    燃料革命で、落ち葉や松葉を使わなくなって、森林の手入れをしなくなったS28年ごろから、マツタケの環境が悪化した」というのが答えで、落ち葉や、潅木による有機物の増加によって、マツタケの環境が悪くなったということです。
    僕としては、マツタケ山の地掻き・整備を、人力ではなく、重機で行う機械革命で、山を整備する以外にないと思っています。
    HIVに罹っている女性が出産する際は、帝王切開でないと、産道で母子感染してしまう。
    ならば、マツタケ培養菌糸の中で発芽させたマツの苗は、苗の時から、マツタケ菌に感染しているハズというのが、僕の発想です。

  5. かつて、燃料革命以前、
    炭焼きが盛んでした。
    炭は、大変エコロジカルな燃料です。
    ゼロエミッション(=化石燃料でCO2を出さない)です。
    その、炭焼きをする際に、Bushを刈り払いしますが、その時に大変役に立ったのが、泊鉈です。
    泊鉈のことを書きました。
    https://earthor.jp/blog/2020/12/07/11774
    山を拓く際にも、マツタケ山の整備にも、役に立つ道具です。

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