第28回マツタケ人工栽培究極の会  令和2年12月19日の記録

今日も晴天で気持ちいい日ですが、

朝は、雪がちらほら積もっているところがあり、真冬の寒さです。

さて本日は、松林の整備と接種地の選定を行います。

参加者は、植野先生、小松さん、才村さん、高瀬先生、野村さん、藤田博美さん、藤田利幸さん、吉原さん、田中です。

前回、切り開いた松林をもう少し広げていきます。

松以外の木々を除いていきます。作業で体が温まり、寒さが作業の後押しをしてくれます。気持ちよく作業ができます。

昼食と一緒に、巨大シイタケ(2019.4.6に植菌したもの)が出てましたのでおかずに。

焼いただけですがとてもうまみが濃厚でおいしい!!

 

 

切り開いた松林に日がよく当たっています。

 

 

お昼からは、山の地肌を出すために落ち葉などを掃除します。

 

松林を整備してマツタケの生きやすい環境へ

 

泊鉈(とまりなた)を、使ってみましたが、大変使い勝手が良いです。(野村)

初めてのチェーンソーを使わせてもらいました。(田中・高瀬)

 

山肌が見えてとてもきれいに整備できました。

 

手ぬぐいの右側が今回整備した範囲で左側は10月にマツタケ菌を撒いた範囲です。繁殖していくか今後、検証していきます。

   

 

去年マツタケ菌を摂取した少し下側の松林

マツタケ菌が広がっているのかな?

 

 

松林の整備も終わり今日も気持ちよく作業できました。

(指がはいってました。。)

次回年明け、1月16日は、京都府植物園の北門9:30集合

松谷茂名誉園長(当会会員)に、園内を案内して頂きます。

当初、予定していた新年会は、中止です。

 

さて、第3回以降、前回第27回まで、マツの移植を3~4回行っていますが、

根付きが悪く、枯れてばかりです。

会員の中に、北山杉のプロ・日本庭園のプロ・京都府の農業指導員や

林業試験場の方々が揃っているのに、どうした事でしょう?

造園業で移植する際、「根回し」をやります。

造園業では、移植して1年以内に枯れたら、

同じような木を再度用意して移植します。

2回目の移植代金は貰いません。

民法の言い方をすれば、一年間は、瑕疵担保責任を負うのです。

危険負担の考え方で言うと、北山台杉などが移植で枯れた場合、

瓶ビールを注文したわけではないので、同じような木を用意するのは、難しく

絶対枯らすわけにはいかないし、枯らすような事はありません。

移植後、1年経って活着して初めて、危険負担が移動します。

小川社長の話ですが、根回しは、

普通の造園屋が3ケ月でやるところを、ウチ(小川造園)は6ケ月かけて、

移植で枯らすことはない」と仰います。

但し、松は生え抜きでも、「松枯れ(マツノザイセンチュウによる)」

があるので、12/19に整備した試験地のマツは、

才村さんに、樹幹注入をしてもらいます。

マツタケとマツ材線虫病と酸性雨

 

前回、11/21に、移植した野村別邸のバックヤードは、川筋で、湿度が高いです。

マツタケ菌は、好気性菌なので、マツタケ向きではないのが気になりますが、

樹幹注入するのでしょうか?

根回しは細根を出すのが目的なので、細根にマツタケ菌を植菌するチャンスです。

根切りをした時よりも、移植直前の、細根が梱包の内側に充満している時

がチャンスだと思います。

根巻が完成した姿を酒樽の「薦被り」(コモカブリ)に見立て、「根樽」というそうです。移植したあと、土を被せる前に、縄は切りますが、薦藁はそのまま埋めます。

藤田利幸社長は「杉のことは解るけど、松は解らんから教えて呉れよ

と仰います。

実際、藤田林業の杉は、移植時に枯らすことは無いのです。

 

移植するときに、縄を解いて、マツタケ菌(所謂二次菌糸の状態)

または、採取後24時間以内の胞子を、細根に接触させて埋める。

これを、仮に10月にやるなら、

根回しは、3~7月にやるのが良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私(田中)も松を育てようと小さな3年?程の利幸さんの松をいただきました。

山の土ももらって植木鉢にしてみました。。

第28回マツタケ人工栽培究極の会  令和2年12月19日の記録」への1件のフィードバック

  1. 奥入瀬の菌類の話  を貼り付けます。

    https://oirase-fm.com/notes/naturalist/森を繁栄させる菌根ネットワークというシステム/

    陽樹・陰樹という分類が有って、
    マツは陽樹ですが、暗い林床で育つ ヒサカキ・アセビ・シイ・シキミなどは陰樹です。
    マツタケの山に、陰樹が増えると、腐植が増えて、マツの勢力が衰退して行きます。
    例えば、山火事で、樹木が全て燃えて無くなるとか、火山の溶岩が、地表を覆うと
    ススキやタケニグサなどの先駆植物が まず生えて、次にマツなどの陽樹が生えて
    次第に、陰樹に遷移して行きます。
    京都の東山などは、マツが殆ど残っていなくて、
    シイやコナラなどの広葉樹の大木が優勢になって、林床は暗いです。
    京都の山は、放置すると、必ずそのようになるのですが、これを極相と言います。
    これは、中学の教科書に載っている事で、定説であり、事実です。
    上に挙げた森の菌類のネットワークについては、実は余り分かっていなくて、
    林学の最先端の研究分野でもあります。
    暗い林でも陰樹の若木が育つのは、腐植が溜まっている事もありますが、
    菌類のネットワークにより、大きな木や、他の木の根の菌類から、栄養を貰って
    コミュニケーションをとる事で、
    陰樹の方が多様な菌根を味方につけているためだと言えます。
    「大樹は菌糸を通じ稚樹を養っている」のです。
    陰樹の幼木(稚樹)は、少ない光でも育ちます。
    少ない光で育つアオキやヤツデなどの木は、
    光飽和量が小さいという言い方をします。
    格別、強い光が要らないのです。  

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